東京円急騰、一時９６円台 ９５年９月以来１２年半ぶり

東京円急騰、一時９６円台　９５年９月以来１２年半ぶり


　週明け１７日午前の東京外国為替市場の円相場は、信用力の低い人向け住宅ローン（サブプライムローン）問題を背景にした米国の金融不安の深刻化で円買いドル売りが加速、一時１ドル＝９６円台に急騰し、１９９５年９月以来、約１２年半ぶりの円高水準で取引が始まった。

　午前９時現在は、前週末比２円１５銭円高ドル安の１ドル＝９８円１２－１７銭。ユーロは１円７０銭円高ユーロ安の１ユーロ＝１５４円６５－７０銭。

　前週末の海外市場で、サブプライムローン問題で資金繰りが悪化した米証券大手ベアー・スターンズが、ニューヨーク連邦準備銀行などによる緊急資金支援の受け入れを決めたことを受けドル売りが広がった流れを引き継ぎ、円買いドル売りが一気に進んでいる。

　米連邦準備制度理事会が公定歩合の引き下げを発表したほか、米銀大手ＪＰモルガン・チェースがベアー・スターンズの買収を発表したが、市場関係者は「サブプライムローン問題の根本的な解決にはならない」とみている。


東京新聞 - 2008年3月17日 11時14分





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