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 【東京 22日 ロイター】 22日の東京市場は、株・債券・為替ともに表面上は小動きとなっているものの、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題による損失拡大の懸念が拭えず、神経戦の状況は続いている。
 株安と円の買い戻しの連鎖は一服しているものの、需給面では、個人投資家の円売りポジションの解消余地はまだある、との指摘もある。期待されていた米財務長官、連邦準備理事会(FRB)議長、上院銀行委員長の3者会談が具体策を伴わなかったことで株式市場には失望感も一部で出ている。

 <リスクマネーの萎縮続く>

 東京株式市場は、為替が1ドル114円前半まで円高方向に振れたことを嫌気し売りが先行。日経平均は一時100円超の下げ幅となったが、あらためて下値を試す材料も乏しく、前引けにかけて下げ幅は縮小した。午後に入って切り返す動きもみられたが、1万6000円の節目は重い。

 市場からは「海外勢の売買が一段と細っている。売るべきものは売って一段落だが、国際投資マネーは萎縮したままであり、リスク資産への再投資には時間がかかりそうだ」(欧州系証券トレーダー)との声が出ている。

 新光証券エクイティ情報部次長の三浦豊氏は「サブプライム問題の余震が続いている。これまでの売りの中心はロング・ポジションの整理であり、ショートカバーが入りにくい状況だ。また買いが入っても短期的で、上値の買いが出てこない。バーナンキFRB議長とポールソン財務長官、ドッド上院銀行委員長の三者会談では具体的な政策が出てこなかったため、市場では多少失望感が出ている」と話している。

 株式市場関係者は相場の戻りに鈍さを痛感しているようで、東洋証券シニアストラテジストの児玉克彦氏は「全般は落ち着いたようにみえるが、当面は各国金融当局の一連の施策が効き目あるか見極めようとするため、リバウンドも慎重になりそうだ」と話す。

 ある投信関係者は「サブプライムローンの延滞率は今後一段と悪化する見通しで、世界の金融市場には重苦しいムードが広がっている。3者会談でも、具体的な対策に踏み込んだわけではない。これが日本株のリバウンド余地を狭めており、日経平均は1万5800円台でリバウンドが一巡したようだ」と、慎重な見方を崩していない。

 こうした中で これまで各国中央銀行が行った大量の資金供給により「市場の資金はジャブジャブ状態。不安心理さえ取り除かれれば、急速な戻りもあり得る」(米系証券)との見方もある。

 <個人の円買戻しに余地>

 為替市場では次の材料待ちの中で円高圧力がかかっている。前日夕方の東京市場で欧州系の金融機関の損失表面化のうわさでドル/円が114.01円まで下落するなど、引き続き、サブプライムローン関連の話題は取引材料になっている。

 朝方はユーロ/円と豪ドル/円でストップ・ロスを狙った円買いの動きが出たものの、ドル/円の下値が硬かったことから、跳ね返された、という。

 ある都銀の為替担当者は「米国の株価は上値が重く、余震が続いている。余震が続くということは、違う震源でまた地震が起こるかもしれない、ということ」と話しており、相場の乱高下によって為替で損失を被った参加者が多くいると推測される中で、ディーラーはうわさ話にも耳をそばだてている。

 需給面では、個人投資家の動きが注目されている。JPモルガン・チェース銀の推計によると、外為証拠金取引を通じた円のショート・ポジションは依然3兆円程度残っている。ピーク時の7兆円程度からは減少しているものの、JPモルガンでは、円高圧力が強まれば、個人投資家の円ショート・ポジションの巻き戻しが円高を加速させるリスクがある、と指摘している。

 <日銀の資金供給で外銀勢の調達意欲は後退>

 一方、短期金融市場では、翌日物など短い期間に金利低下圧力がかかった。午前の取引で、無担保コール翌日物の中心金利は0.50─0.51%付近と前日加重平均0.518%を下回って推移。一部邦銀勢からは誘導目標の0.50%を下回る水準で調達需要が示された。日銀が午前に通告した国債買現先オペ(8000億円、8月24日─9月20日)の案分落札レートは0.590%と前日(1兆円、8月23日─8月28日)の0.640%に比べて低下した。

 金利低下を促したのは、日銀の大量資金供給を受けて資金余剰感が浮上したため。

 日銀は前日まで4営業日連続で即日の資金供給オペを通告。きょうも5営業日連続となる国債買い現先オペを実施した。「日銀の緩め調節を受け、外銀勢の調達に一巡感が出て市場の不安心理が和らいでいる」(邦銀)という。外銀勢の調達意欲が後退する一方、流動性懸念から資金を多く抱え込んだ邦銀勢から資金の運用需要が目立ち始めた。

 円債市場は弱含みの動き。前日の海外市場で米債券相場が上昇した流れを継いで買いが先行して始まったものの、海外勢からとみられる仕掛け的な売り物に押された。現物市場でのフローは目立たず小動き。「中短期ゾーンの重さが相場を圧迫した可能性もあるが、明確に戻り売りがきている感じもない」(国内証券)との見方が出ている。

世界日報 - 2007/08/22 

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